以前ブログにも書きましたが、私は明川哲也さんのファンで、そして、この本の著者ドリアン助川というのは、、明川さんのことなのです。

まず、この題名「あん」って、人の名前?んん? 何?って思いながら読みましたが、そのあたりから、興味をそそられますね。
読めばわかりますから、ここでは、言わないでおきましょう。 感の良い人は、表紙で分かるかもしれませんが・・・。

世の中の差別、日本人がしてきた差別を思い起こす良い機会になります。
また、自分の中に存在する差別に、気付かされる一冊。
そして、温かさにも触れられる一冊。
生きるという意味に向きあう一冊。
今風の残酷な話ではなく、歴史が残した残酷な話に目を向ける意味でも、
特に、中高生に読んでほしいと思います。

ドリアンさんの朗読をユーチューブで聞いてください。
本の中では、主人公に当てられた手紙の朗読ですが、自分に宛てられた手紙のように感じられて、新たな余韻に浸れます。
バックに流れるギターと景色とマッチしていて、心に響きますよ。

http://www.youtube.com/watch?v=FPgWjG52ePA