今更、坊っちゃん? という感じではあるが、最近ピース又吉の影響で、太宰治・夏目漱石・芥川龍之介などが脚光を浴びているようです。近所の古本屋さん(本源郷さん)の話では、最近は中高生がたまに古典を買っていくそうです。
他の本屋さんでも、又吉の写真が一杯目につきますね。「又吉が薦める本」てね。

というわけで、坊っちゃんを読みました。

親譲りの無鉄砲で・・・から始まりますが、確かに、なかなかの無鉄砲ぶりを見せてくれます。
血の気の多い若者で、今風に言うと、すぐきれる というわけですが、そんな先生が学校で生徒や先生と色々あり、それに対するつぶやきが今風でもある。自分の出世や思惑のためには人を平気で貶める上司をやっつけちゃうという快挙もあり、なんとも小気味いい。「なぐってやる」とかいう表現もバンバン出てきて、結構過激。

細かなことはほぼ忘れていて、もう一度読んでも十分楽しめました。

最後に清のことにさりげなく触れた文章で終わっていますが、その前のどたばたと打って変ってしんみりとしました。
余韻が残ります。