小説が好きでよく読みますが、東野圭吾さんのデビュー作である「放課後」の中に、受験生へのメッセージに代わる文章を見つけました。
女子高の男性教師が主人公のサスペンスで、その女子高で先生2人が次々に殺され、その犯人は・・・?トリックは・・・?そして、動機は・・・?といった内容です。
デビュー作でこれだけのものが書ける東野圭吾さんは、「やはり凄いな」と思う反面、犯人の動機が釈然としないというか、不満は残ります。
でも、20年以上前の作品ですから、一概に言えないのかもしれませんが・・・。
内容はさておき、その文章を紹介します。
主人公の先生はアーチェリーの顧問で、全国大会を目指しての練習中に生徒から「緊張してもミスしない極意をみんなに教えてよ」と言われて、次のように答えます。
「極意なんてないさ。昔、アジア大会で優勝した末田という人は『狙って射ったら矢はそこにしか行かない』と言ったけど、そんなことは達人になってから言えることだしね。」
「ただこれだけは言えると思う。我々凡人はさあ勝負となった時、何かよりどころが必要だってことだ。だけど試合中は孤独で誰にたよることもできない。じゃあ何をよりどころにするか?それは自分が努力したという事実しかないと思う。遊びたい時も我慢して、あんなに練習したんだから、きっといい結果が出るに決まっていると信じることだ。」
練習を勉強に代えると、まさに受験生に送る言葉だなー。と思って、抜粋しました。
まだまだ、これからが本番です。
頑張ってほしいです。